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who is 幸島?

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Profile

プロフィール

理屈も、感情も、どちらも納得できる。
情理を尽くすハンズオン支援

はじめまして、幸島誠(こうしままこと)と申します。

福岡県北九州市で「こうしま中小企業診断士事務所」を運営しております。

どんなことをやっているか

数字が苦手な経営者・ビジネスパーソンにむけて、わかりやすく「会社の数字」についてお伝えし、ハンズオンで支援しながら現場の実務に落とし込んでいく活動を行っています。

一方で、数字による解決には限界があることも痛感しております。

売上減少・資金不足といった、現象として表れた数字だけを表面的になぞるのではなく、背後に隠れた本質的な原因、本当のお困りごとは何かという点に徹底的にアプローチして問題解決のお手伝いをさせて頂きます。

得意分野

キャッシュフロー改善支援

財務モデリング作成支援

月次決算と経営改善の仕組みづくり

各種補助金申請支援

コーチングによる思考整理(壁打ち相手)

経歴

1978年佐賀県伊万里市うまれ。大分大学経済学部に入学し大学院まで進みますが1年で中退しました。中退後、産業ガスメーカーに営業職として就職するも、1年後に経理職へ転属となります。

数字が何よりも苦手だったので会社の数字の構造が理解できずこの時は苦しみました。書籍やセミナーで勉強しながら何とか自分なりに腹落ちさせることができるようになり、やがて会社の活動を数字で表現する楽しさに目覚めてきました。

化学品メーカーへ転職後は、経理・財務職を中心に経験。中小企業診断士試験合格後は経営企画部門のマネージャとして中期経営計画策定にも関与するように。

特にエクセルを駆使した財務シミュレーション技術には定評があり、予想される経営環境変化を数値化することでシナリオ毎に将来の事業の姿を定量化し、経営の方向性を議論するためのたたき台として提供してきました。

現在は中小企業を対象にキャッシュフロー改善を主軸とした伴走支援を行っております。

仕事において大切にしていること

相手の置かれた立場に想いをいたすこと。決めつけないこと。

人の話を最後まで虚心に聞くこと。

呼吸を合わせラリーの中で共に作り上げていく感覚を共有すること。

先生という立場に立たないこと。

相手の専門、バックグラウンドにリスペクトを。

関連ブログ記事
「情理を尽くす」を考える。「情」とは?「理」とは?
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趣味・プライベート

福岡県北九州市在住。妻と長男、長女と4人暮らし。

趣味は読書とサウナとハイボール、ウイスキー

本と私(自分語り)

子供のころから本が大好きです。読書が好きだった母親の影響で物心ついた時には活字に没頭していました。初めて絵本以外で読んだ本は、灰谷健次郎著「兎の眼」。昭和中期の大阪を舞台に、新任の教師と子供たちの心の交流を描いた小説です。小学1年生の時、この本が妙に心の琴線に触れてしまった私は、母親の前で何度も何度も朗読していました。

小学校高学年になると酷いアトピー性皮膚炎に苦しめられるようになりました。少しでも身体を動かすと激しい痛み・かゆみが出るため次第に部屋にこもるようになってきました。その頃に読んだ本で印象に残っているのは、三浦綾子著「塩狩峠」「氷点」、曽野綾子著「神の汚れた手」など。いずれもキリスト教系の作家で人間の本性や影の部分まで描写した作品です。アトピーの苦しみから子供ながらに人の内面に意識が向かうようになっていったのかもしれません。ちなみに「神の汚れた手」は今でも年に1回は読み返しています。

中学校時代もひたすらアトピーに苦しめられた時期でした。肌がボロボロでいつもかきむしっていたため周囲から嫌がられ、軽いいじめも受けていました。自然な成り行きとして、部屋に籠って本の世界にどっぷりつかるわけですが、この頃に姉の影響で、田中芳樹著「銀河英雄伝説」にドはまりします。本編10巻+外伝4巻という長編小説ですが、おそらく数十回は通しで読み返したと思います。繰り返しアニメ化されたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。アニメもいいですが、やはり原作小説が圧巻です。ちなみに好きなキャラはミッターマイヤーとオーベルシュタインです。

高校1年生の時に、自分に合うアトピー治療が見つかり普通の社会生活を送れるくらいには症状が軽減。友達と遊びに行く機会も増えましたが、長い間培った習性はなかなか変わりません。暇さえあれば読書漬けの日々です。高校時代にハマったのは、村上春樹です。ここ十数年くらいの作品は読んでいませんが2000年代くらいまでの長編小説は繰り返し読みました。特に「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」はその世界感に魅了され、しばらく現実世界に帰れなくなりました。村上春樹風にとりあえず文頭に「なるほど」とつける癖がついたのもこの頃です。イタイですね。

もちろん村上春樹以外もたくさん読みました。高校時代は新しい本との出会いを意図的に作っていた時期でもありました。書店に行き、文庫コーナーで本棚の端に人差し指をあて目を閉じる。そのまま数歩歩いて目を開ける。そしてその時に指さしていた本を必ず購入する、といったルールを自らに課して強制的に新たな本と出合う機会を求めていきました。当然ハズレも多いのですが、自分では積極的に選ぶことがなかったジャンルとの出会いもありました。例えば、企業小説、経済小説といったジャンルもこの頃に巡り合ったものです。経済小説作家で一番好きなのは清水一行です。家の近所の書店にあった清水一行作品は全て読みましたが、中でも一番印象に残ったのは「系列」。巨大カーメーカーに経営権を蹂躙される系列照明器メーカーの話です。大手企業の輝かしい成長の背後にある下請け企業の苦悩と屈辱。高校生の私の心に何かを刻んだ物語です。この時期の経済小説との出会いは、経済や経営に興味を持つようになったきっかけともなっています。そういう意味では今の仕事にもつながっていますね。

大学時代には少し読書のペースを落とします。それでも人並み以上には読んでいたとは思うんですが、1日1冊必ず読む、みたいな乱暴なことはしなくなりました。この頃、塩野七生にハマっています。もちろん代表作である「ローマ人の物語」も好きですが、一番のお気に入りは「チェーザレボルジアあるいは優雅なる冷酷」です。これは中世イタリアを統一しようと目論んだ野心家・チェーザレの栄光と没落の日々を描いたものです。同時代の思想家マキャベリに大きな影響を与えたことでも知られています。

社会人になってからも相変わらず読書は日常の中に組み込まれています。ただそれまでと少し読書に対する向き合い方が変わり、仕事に直接役立つ本を手に取るようになってきました。ジャンルとしては実用書、専門書。特に仕事柄、会計・財務・税務・経営企画関連の書籍が占めるウエイトが高くなりました。

仕事の実務能力を向上させるため仕方ないとは思いながらも、読書が純粋な楽しみから実利にシフトしつつあることを少し寂しく感じていました。読書は私にとって特別なものであったため、役に立つ・立たないといった判断軸で本を選ぶような、いわゆる実用主義を持ち込みたくなかったんですね。そういうこともあって、実用書だけではなくこれまであまり手を出さなかった古典作品にも意識的に触れるようにしました。

古典作品でも一番印象に残っているのは、ドフトエフスキー「カラマーゾフの兄弟」です。その中でも有名な「大審問官」の章を何度も繰り返し読み込みました。「大審問官」は中世の異端審問官とその前に出現したキリストとの対話(というより異端審問官の一方的な糾弾)をテーマにした叙情詩です。人々を愛しその自由意思を信じすぎたがゆえに重荷を背負わせて苦しませてしまった罪を糾弾する異端審問官に対し、キリストは沈黙を貫きます。人の苦しみに沈黙を貫く神。そのなかで信仰とは何なのかが問われています。この構図はカラマーゾフの兄弟だけではなく多くの文学作品のモチーフとなってきました。遠藤周作の「沈黙」でも同様の問いが立てられていました。日本人の私には理解しがたいところではありますが、キリスト教圏では普遍的なテーマなんでしょうね。ちなみにキリスト教をテーマにした文学作品を好んで読んできましたが、私自身キリスト教の信仰はありません。純粋に作品のテーマとして好きなだけです。

このように文学作品を時折おりまぜながらも、経理や財務関係の実用書・専門書を中心とした読書生活を送っていましたが、ここ数年また選書傾向に変化がありました。

選書傾向の変化というよりも、私自身の興味関心に変化がありそれが選書傾向に表れた、というべきかもしれません。会計や税務・財務の実務的な知識よりも、ビジネスにまつわる人たちの想いや心の動きに私の興味関心がシフトしつつあります。会計や経営の技術やノウハウよりも、なぜその事業をやるのか・どういう想いでやるのか・何を成し遂げたいのか、といった人の心の動きの方が気になるようになってきたんですね。また私自身も中間管理職という微妙な立場として組織の中でいろんな葛藤があり、「自分はこのままでいいのか」と思い悩むことも増えました。そんな中で読んだ、岸見一郎著「嫌われる勇気」がとても心に刺さりました。200万部を超えるミリオンセラーですので読んだ方も多いのではないでしょうか。アドラー心理学が日本で普及するきっかけとなった本でもあります。本書では「全ての悩みは対人関係のなかでうまれる」と喝破したうえで、他者から嫌われることを恐れずに、自分らしく生きるためのヒントを示してくれています。対人関係で悩みを抱えている全ての方に読んでいただきたい本です。この続巻である「幸せになる勇気」もおすすめです。この本を起点として、カウンセリングやコーチング分野も気になって関連書籍を手に取るようになりました。コーチング関連の書籍では伊藤守著「こころの対話25のルール」や鈴木義幸著「コーチングが人を活かす」が分かりやすくおすすめですね。ただ、書籍だけでは分かった気になるだけで身に付かないので、コーチングスクールに通いながらコーチングの考え方や技術を学んでいます。コーチングの本質は傾聴と適切な問いかけを通じて気づきを引き出すことです。中小企業診断士として中小企業経営者の方とかかわらせて頂くときも、傾聴を軸にした丁寧な対話を大切にしています。

ここまで私の半生というか、私自身が読書から多大な影響を受けてきたんだということを長々と書き連ねました。私の人となりの一端をわずかでも感じ取っていただけたのであれば幸いです。

ここまで長文駄文を読んでいただきありがとうございました。

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